2024/01/21(Sun)
#うたプリ DMS「ファウスト ラストカンタータ」、すごかった…すごい…
フラゲ日に聴いて、発売日のプリツイも試聴会も夢かと思うくらい濃くて楽しかった…企画展行けるのしぬほど楽しみ…!
台本見ながら聴き直したりしてずっといろいろ考えているんだけど、絶望とか悲しみとか希望とか、人生とか業とか、なんか様々な感情が渦のように押し寄せ続けてきていて、これが感想ですってわかりやすくまとめるのがとてもできそうにない…。聴けば聴くほど、考えれば考えるほどわやわやと感情が広がっていってしまって…かたちをさだめたくないなあというか…。
以下とりとめのないねたばれ
人間の欲深さ、愚かさ、嫉妬、傲慢……すべての人間なる矮小な生き物の驕り…。なんもかんも嫌になるほど見せつけられて、それでも、これはたしかに人間賛歌だと希望のうちに涙することができる、とても良質な物語だったよ…。すげえよ…。
カミュちゃんも言ってたけど、悲劇なのだけどハッピーエンドだとすら思える静かで穏やかで安らかな結末……咎人のレクイエム……彼らは確かに足掻いて藻掻いて生を刻んだのだ だからそこには一筋の真があったのだ…神よ……
神のCVがカミュ氏だと思うと古今東西の神にめちゃめちゃ信仰心湧いてくる
マルクスも含めてだれひとり瑕疵のない人間がいなくて、本当に嫌になるくらいみんなして人間だった…。
特にワーグナーのむせかえるような人間臭さ、ものすごく難しい役だっただろうに、カミュちゃんがとても真剣に向き合ってくれたのが台本のあちこちから伝わってきて…。「人を感化するほどの熱量とその伝え方」、今のカミュちゃんはそれをしっかり手にしたのだなと…。ワーグナーの狂気に説得力がなかったら破綻しかねないような話だもんなこれ…。ほんとにすごかったよ…。
とはいえ推しがうっかり人を殺してしまって慟哭する声を再び聞くことになるとは思っていなかったのでさすがに堪えました(リコリスぶり二度目)どうして…どうして音也もカミュちゃんまでがこんなことをさせられる…??いいけど…べつにいいんだけど…!あとキラキラしていたころのワーグナーに対して試聴会で「音也みたい」「音也っぽい」的なコメントを複数見かけてすっげ~~動揺した わたしのひいき目ではなかったんだな…!??
同じ悲劇でもリコリスに対しては「どうしてこんなことに……」みたいな感情がものすごくあったけど、ファウストはなんというか、どうしてこうなったかがめちゃめちゃはっきりしている話なので…彼らが彼らであった以上どうにもならなかったし、これがそれぞれの選択の結末だとゆるすしかないのだな…みたいな落ち着いた悲しみがある…。
マルクスがもうちょっとワーグナーのこと気遣ってくれてれば!とか思うけど、マルクスは自分がワーグナーのこと好きだから相手もそれを疑うことはないだろうと信じてたんだろうし…。純粋にワーグナーのことが大事で才能を求めているのではなかったっていうのも…。でもワーグナーの素朴な愚かさをも含めて好きだったんだと思うってプリツイで藍ちゃんに言われてしまったので、それならもういよいよもってどうにもならなかったとしか…。ワーグナーの凡愚っぷりとそれがゆえの純朴、どうしてもディスる気になれないし、ただただ人間で、ほんとに…。二人の夢なんて最初から最後までまともに存在していないのに!失敗作に絶望したからファウストにも見せて絶望させたろ!ってなるあたりもマジでお前…ってなるし 都合のいい走馬灯だってメフィストが爆笑するのもわかるから…つらい…。でもマルクスにとっては特別な命の恩人でなにがあっても揺らぐような存在じゃなかったんだよな。わかるよ。でもそれは、自分はマルクスと対等な存在じゃないと思ってるワーグナーにはわからなかったんだよ…つらい…。懐中時計見たら泣いてしまうかもしれん…
黒崎さんの演技力が全体的にものすごく上がってて感動しきりだった…。老いさらばえたみじめな老人の役が上手すぎる!終盤追い詰められて嫌な老人の素が出てくる感じがすっっごい良かった…演技が上手すぎる…。ファウストの狡猾さとか欲深さも、ワーグナーより我が身に刺さる感じでキツかった…。気持ちはわかるけどマジで弟子の親友寝取るのはほんとうにひどいです…。でもクソムカつく奴見返せて超楽しかったのもわかるからな~…。よくねえ考え方だってはっきり書いてくれる黒崎蘭丸という人間のまともさよ…!黒崎さんはファウストのような人間ではまったくないと思うし、それがいっぱい伝わってくるのが救われる…。
マジで書き込み入り台本ってものすごい良い表現方法だよな…二重三重にすべてが深掘りできる…。カミュちゃんのイラストいっぱいでほんっとに幸せ…カミュちゃんの描くイラストみてるとなんでか泣きそうになるんだよな…カミュちゃんの内面がダイレクトに伝わってくるようで胸がいっぱいになってしまう すきだ……。
メフィストフェレス嶺二めちゃめちゃハマり役だったと思うけど、さいご、三人が海に沈んで消えるのに嶺二だけ残されるの……さすがに人の心がなさすぎるのでは……?どうしてそんなことするの…?そもそもマルクスの入水シーンをお前…あそこにワーグナーが来てくれるのいろんなこと重ねて泣いてしまうのでだめ もういいからマルクスとワーグナーの魂をふたりセットでこき使って元気に生きて…
過ちを犯さない人間などいない、後悔のない人生などない、どれだけ間違っても生きていく以外にできることはない 正しいままではいられないし、百点の人生になんかもうならないとわかっていても、足掻いて藻掻いてみっともなく生きていくしかないんだろう 自分で道を選んで自分の人生を生きていくって、そういうことなんだろうなって わたしはものすごく救われた気分であるし、これをQUARTET NIGHTにやらせてもらえてよかった 四人揃ってやりきってくれたことを、とてもうれしく誇りに思う…。
わたしはやっぱりカルナイが…ものすごくすきだ…。なりゆきで成っただけのグループで、実態は事務所の問題児の寄せ集めで、みんなそれぞれ脛が傷だらけで行き場がなくて、それでも、偶然つながった曖昧なかたちを必死に慈しんでやっていく、そういうカルテットナイトが、わたしは好きだ…。これはカルテットナイトがやるに相応しい作品だったと胸を張って言える。ありがとう!!!!
閉じるもうあんまり言葉にならないんだけど、今回プリツイもすっごいいっぱい作品の話してくれてうれしかったし、テーマソングの話でリプが四人繋がったのもすごいうれしかった やっぱり四人の声が重なるのがすきなんだよな カルテットナイトがバリバリバチバチに仕事していてくれて本当にうれしかった…。カルナイがすきだ…
黒崎さんも読んだって言ってたのでそれなら!と思って原作も買いました。中公文庫のやつにしたよ。遠征の新幹線の中で読むぜ!なんせ片道5時間あるからな…!企画展行くのめちゃくちゃ楽しみ~ホットドッグ食べるぞ!(買えるのか?)
の前にもうすぐカミュちゃんのお誕生日だよ!うお~~人生をがんばって生きよう 大事に生きてカルナイを応援するのだ…!!!!