その灯ぐらし

オタ活日記サイト
カテゴリ「etc」[4件]

2018/06/21(Thu)

奇跡調査の初夏

おひさしぶりです。一進一退、三歩進んで二歩下がる、みたいなまだるっこしい感じでだるだると元気です。身体のほうはだいたいいつも元気です!

角川ホラー文庫の「バチカン奇跡調査官」シリーズ、最新刊の「ジェヴォーダンの鐘」まで全巻読み終えました。「悪魔達の宴」まで読んだあたりでしばらく止まっていたんですが、最新刊発売をきっかけにまた続きを読み始めて、とうとう追いついてしまった…うう……
シリーズ通して非常に面白かったです!最新刊、久しぶりにとてもバチカンらしいお話で、優しくて悲しくて切ない奇跡で、とてもよかった……!!奇跡じゃないけど奇跡だよ…。本当に完成度の高い巻でした。読み終わってしまってとても寂しいです…。黒幕のいない、悪意の噛まない奇跡調査がやっぱり大好きだなあと改めて思いました。ジュリア司祭もキャラとしてはもちろん好きなんだけど、頑張ったのに手のひらで踊らされて終わるのはどうにもモヤモヤするからなあ…。

という感じで、私の長編お気に入りベスト3は「終末の聖母」「原罪無き使徒達」「ジェヴォーダンの鐘」ですね!我ながらわかりやすい。平賀とロベルトの内面に焦点を当てつつも、現地の人々の文化と歴史を下敷きに、神や信仰や愛について、大きななにかからの誠実な答えの一片を見せてもらえる気がするお話……この3作は読後感が本当に素晴らしいんだよなあ!特に「終末の聖母」は、平賀さんの言うように神はきっといつかどこかにいるのだと信じられてしまう…。SF寄りなので好き嫌いはあるでしょうが、傑作だと思います。
次点で「ソロモンの末裔」とかかなー。砂漠サバイバルの平賀さん本当にかっこいいし、これも結末がとても優しくて素敵。エチオピア良い国だった!「二十七頭の象」も異色の実験作としては好きです。客観的にはチープな喜劇、当人にとっては深刻な悲劇……境界があるようでないような、異常と正常に境界を引くべきなのか否かわからなくなるような。フィオナはキャラ盛りすぎなのに素直にすべてがかわいいと思えるのですごい…マスター大好きボクっ娘メンヘラお姉さん最高です。

最新刊でもそうでしたが、あらゆる方面のうんちくをひたっすら並べていって積み上げて、そしてそれ自体が伏線で本筋でオチでもある、みたいなバチカンのつくり本当に好き。横道なようで横道じゃない(横道の時もある)、うんちくのピースをあっちこっち繋ぎ合わせて、これがあれでそれだからつまりこういうことだったんだよ!な、なんだってー!?的にトンデモ結論に達するのがほんと楽しい……。文系理系なんも関係なく混ざるところも楽しい。

あとほんと私はキャラ厨なのでこういう話をせずにはいられないのでしますが!
平賀とロベルトの関係があまりに最高すぎるんですよ!あまりにも私の理想の……ほもでもほもじゃなくてもどうだっていいんですが、ひとりの人と人として、お互いを対等に尊敬し尊重し信頼し、支え合い愛し合っている……。人と人との間に築かれるこれ以上理想的な信頼関係があるだろうか。ないですよ!私は人と人とのこういう真摯な関係がしぬほど好きなんです……。平賀とロベルトはそれが当たり前のように築けている上にお互いのバランスが完璧に完璧なんです……萌えと感動で涙が出てくる!私はこのバランスがうまく取れてない二人組もすごく好きなんですけど、完璧なのもやっぱり最高に好きです……。
平賀さんとだけじゃなくて、ロベルトが現地で出会った人たちと真摯に心を通わせようとするのもすごく好きです。ロベルトは自分がつらい思いをしてきたからこそ、弱っている人の心にまっすぐ向き合おうとするし、何も否定せず、決して急かさずに一緒に悩めるんだろうな……。ロベルト神父は本当に立派で素晴らしい方です、って平賀さんが誇らしげに言うの、心の底からわかるもん……。そして面と向かってそう言ってくれる平賀さんがいてくれるからこそロベルトはまっすぐ生きていけるわけで……。平賀の揺るぎない強さと前向きさと信仰心がロベルトの繊細に揺らぐ心を救うし、ロベルトの甲斐甲斐しいフォローと一生懸命さが不器用な平賀を誤解と無理解と不健康から救うのだ……はぁもう萌えすぎて溜息しかつけねえ!頼むから一生一緒にいてくれ~!!ふたりがふたりでいるだけで心が満たされすぎる……本当に、本当に素晴らしい……。
平ロべ最高だし私はシン博士もめちゃめちゃ好きです!犬ですか!(最高にかわいい)

「バチカン奇跡調査官」、人は選ぶけど好きな人はすんごい好きなんではないかなと思える作品なので、せめて好きそうな人の手元にあまねく行き渡ってほしい……。1巻はプロトタイプの読み切りみたいなものなので2巻の「サタンの裁き」から入るのをオススメします。最初はキャラ描写も物語的にも不安定な感じですが、巻を追うごとにしっかりしていってみるみる面白くなるのでご心配なく!さあ、私と一緒に次の巻の発売を待つ列に並ぼう!いつかアニメ化したらいいな~…!(血涙)

2018/03/04(Sun)

彼岸花と林檎

春ですね。どうにかこうにか元気です。

以下、少し長くなったのでたたんでおきます。
リコリスの森と文スト映画を観た話です(両方ともネタバレはありません)(感想とも言えない程度のノリです)



フラゲ日の夜にリコリスの森の本編を聴いて以降、なんだかずっと遠い世界の悪い夢を見続けているような気分でして。確かに暗い話がいいなとは言ったけれど、ここまで残酷な悲劇になるとは思ってもいなかった……浅はかなことを言うものではないな~。でも、諏訪部さんもキャスコメCDでおっしゃってましたが、これはうたプリにおいてもマイルストーンになるような作品…だと私も思います。とても大きな可能性と、それに挑戦したいという気概をひしひし感じました。プリツイでのやりとりまで含めて、今回のシャイニングマスターピースショーという一連の企画は、非常に実りの多いものだったと思います。11人みんなで手をつないで挑むことで、なんだかひょいと2段飛ばしで階段をのぼってしまえたような。7人でも4人でもなく11人でいることって、もしかしたら彼らにとってものすごく意味のあることなのかもしれない、と気付かされた気がしています。

……はー。
リコリスに関してはなんともはや。まだものを言える段階にない。悪い夢が終わらないし森から出られない。ただ私にもわかる一つだけ確かなことは、ブラッドが音也で、ランドルフがトキヤでよかったということだけです。このふたりでほんとうによかった、このふたりでなくてはならなかった。音也の、こんな可能性の塊のような姿をまざまざと見せつけられると、喜ばしいと同時にひどく不安にもなるのですが、トキヤさんがいれば。トキヤさんとなら一緒に沈んでも一緒に浮かんでこられる、大丈夫なんだなーと。レンちゃんとセシルちゃんとみんなもいますしね。
同じことを前回のカミュちゃんの時にはあんなに喜ばしく思ったのに、なんだか変な話ですけど!でもあんな……役に身体を器として明け渡すような演技のし方をされると、やっぱり見てる方としては本当にヒヤヒヤしてしまう……特にあんな血まみれの役では……。

トロワですら手一杯だったところに、リコリスにまで予想外の角度から別種の致命傷を食らってしまって、いやー本当にダメですね。ブラッドくんのことやら音也のことやら気が付くと無意識に考えこんでいてだいぶ精神を摩耗している……楽しいと言えばそうなんだろうけど気が重くないかと言えばそれも否定できないし。ここまで書いといてなんですけどこんなポエムった文章は個人用日記にでも書き殴っておけって感じですね。素で話せば素で話すだけ表現が抽象化していくのは習性なんです……この文章いつになく素直な心持ちで書いてるんですよ!取り繕うべきなのか否か取り繕うのならどの程度そうすべきなのか、ずーっと悩んでいるけどわからんなー。そもそも伝えることを目的にしているのかただ独り言を吐きたいだけなのかもわからないしそれを定めたほうがいいのかもわからない……。こういう調子で悩んでいることが山ほどあってあらゆることがなかなか具体的な段階へすら進まないのだ!もっとめきめき考えます……。

……ここからが今日の日記の本題なんですけど!
うたプリの息抜きというか気分転換的なかんじで、文豪ストレイドッグスの映画を観てきましたよ!デッドアップル!
いや~~ 最高でしたね!!アクションも劇伴もザ・劇場版!てかんじで最高に熱かった……原作本編に噛んでくるがっつりした話だったし新旧双黒+鏡花ちゃんにみんなスポット当たってて素晴らしかった…いやていうかほんとネタバレになるので言いませんけど旧双黒やばすぎてやばやばだった……終盤のやばすぎる例のシーンが過ぎた瞬間劇場じゅうが止めていた息を吐く音的なはわはわ感に包まれてて面白かったです あれに萌えねえオタクがいんのか???旧双黒最高かよ…最高だったわ…
という感じで映画は大満足で観終えたんですが、入場特典の小説がですね やつがれと敦くんの所属が入れ替わるif物だっていうから軽めのやつかなと思ってたら、待ってくれこんな分厚くてヘビーな話だとは聞いていない……これもネタバレになるので言いませんけど太宰さん!太宰さんがさあ…!!もうなんかあまりにも…こんなのってないよ……あんまりだよ……。私は思ってたよりだいぶ太宰さんが好きみたいだ……ほんと誰か幸せにしてあげてくれ…どうして…
来週の特典小説は旧双黒出会い編なのでしぬほど楽しみです 映画も早くもっかい観たい!
なんか息抜きにハッピーを求めてきたのに悲しみとやるせなさで殴り返されてつらいわ…
畳む

2017/08/09(Wed)

読書の夏

8月を浪費したくないと思いながらも日々がざくざく流れてゆく エンドレスエイトならいいのになあ とか毎年思っていますね…まだちょっと早いけどもね

ここしばらく脳がアウトプットしたがらないというか、インプットに徹したいモードのご様子なので、久しぶりに真面目に(?)本など読んでおりました いや読んでる本は普通に娯楽小説だけど… ここ数年集中力が失われすぎてて長時間+長期間本を読むのすらなかなかできてなかったもんで、活字の海で好きに溺れてられるのがとても楽しいです!やっぱり本が好きだなー自分は…!
本と言っても読んでるのは電子書籍なのですが 場所取らない点と買うのも読むのも気軽にできるって点では本当に便利ですね~!あと暗いとこでも読めるのが地味にきく…読書灯だけで紙の本読もうとして即寝落ちする事態がないのはとても大きい スマホで長く読んでると目と手首がやられるのは困るのですが、目にダメージがかかることで寝ないで済んでる気もするのでなんとも言えぬ… あとは電子書籍も紙みたくぱらぱらーっとめくる動作ができるようになってくれたら文句ないのになあ ちょっと前の描写を確認しながら読み進めたい時とか、一度読んだ本をざっと見返したい時とか、どうも非常にもどかしい……端のほうを横にスライドしたらページがぱらぱらーってなる機能どっかが開発してくれたらいいのに!

何読んでるのかというと、まああの…角川ホラー文庫の「バチカン奇跡調査官」シリーズです…いまアニメ放送中のやつです
ド理系とド文系の美形神父ふたりが世界各地からの奇跡申請を科学と調査で斜め上からぶっ潰して回る冒険ファンタジー+クソ長い薀蓄+みんな大好きオカルト陰謀論+ふたりのきゃっきゃうふふごはん大盛り、みたいな…? なんというか恐ろしく人を選ぶ作品だと思います…ジャンルがホラーでないことだけは間違いないです
アニメ化で興味持って手を出した身だけれど、あのアニメを見ろとは口が裂けても言いたくはない!(でも声の配役だけはぐっじょぶ!ありがとう岡本信彦) もし興味があるなら原作を2巻から読むといいと思います 1巻はプロトタイプの読み切りみたいなもんなので読まなくていいです(断言)

なんでもいいから活字が読みたいぜ、くらいの軽い気持ちで読み始めたんですが、巻を追うごとに面白くなるという評判の通りめきめき面白くなってきてて楽しいです!最初のほうはキャラ萌えでなんとか読んでる感じだったのに、いつのまにかキャラ造形も構成も文体もどんどんこなれていっててすごい…
いま8巻の「終末の聖母」を読み終わったところなのですが、今までの中でぶっちぎりでいちばん面白かったです……奇跡の正体がぶっ飛んでいるのはいつも通りでしたが、各地の宗教の共通点とメソアメリカ文化(マヤ!アステカ!インカ!生贄!いえーい!)と起きた奇跡の事象をぜんぶ綺麗にまとめあげた上でここまで壮大に展開されるとは…めっちゃめちゃ面白いSFを読んだ気分です これが神の言葉なんだ…神は本当にいるんだ…!! 「ラプラスの悪魔」の時は平賀の物理講義が意味不明すぎて頭が爆発したのですが、生物ならまだ多少は理解できる(気がする)範囲だったのもあるのかな…全体的なバランスもすごくよかったし、ロマンがこれでもかと詰まってて最高でした…!!これは次巻以降への期待が高まってしまうぞ~!!最新刊まで追いつきたいけど読み終わりたくない…

短編集でもキャラの掘り下げしてくれてるのもあって、ほんとにメインキャラみんな個性的でかわいいんですよね…平賀とロベルトは本当にすごいわ…天才純真天然ポンコツコミュ障と人当たりのいいスマートで繊細な根暗、作中そこかしこで迸る互いへの信愛…読んでて何回もえすぎてキレたことか こんな真っ当なニコイチある?ってかんじ 私はどうしてもロベルトを見守る気分で読んでしまうんですが、本当に一生懸命よく頑張っていてえらいと思うんですよ…ロベルト神父は素晴らしい方です!って平賀が言うのわかるようになったもん……とりあえずジュリア司祭が再登場したらまた全力でいじめられまくってほしいです(にこにこ)

あー、今回はとてもやくたいのない話ができた気がする!満足
というわけでなんかまだしばらくはふにゃっとインプットに徹してます アウトプットする前に自分には知識全般が圧倒的に足りてないな~という実感もあるし、積んだままの資料本もざっとでいいから読みたいし!脳内でいろいろ醸造するには吐き出さないのもれっきとした手段なんだよなー、やっと確信が持ててきたぞよ…

2016/09/22(Thu)

君の名前は!

夜に半袖でだらだらするのもそろそろ限界に近い気温ですね、こんばんは!
半袖のTシャツならプリクロだのライブTだのでいっぱいあるのに長袖となると急に枚数がなくなる我が衣装ケース 夏が完全に終わってかなしい 来年また蝉が鳴きだすまで冬眠してたい…でも秋アニメがあるから楽しく生きちゃうぞ~!dアニメストアがマジLOVEを地上波の翌日に配信してくれるという神采配…どれだけ感謝してもし足りない…!!(そふばんのアニメ放題と組んでたんじゃなかったのか…?)
はい 今回もなんでもない雑談です

ようやく『君の名は。』を観てきました!めちゃめちゃよかった…!!気持ちよくいっぱい泣いてしまった なんか…ほんと…偉そうな言い方になるけど、これだよ!!我々が新海誠監督に求めていたのはこういうのだよ!!って感じだった……持ち味と一般受けのバランスが完璧だった…すごい…そうだよこういうのが見たかったんだよ…!テンポもよくて分かりもよくて、景色も心象風景も本当に綺麗で、ポエムすぎなくて、でも心情に関する勢いもろもろはいつもの感じで……おお…すき……観終わった後の爽やかさもすごくよかった……みつはちゃんもんのすごかわいかった
監督がどうこう言いつつも実は『ほしのこえ』と『雲の向こう、約束の場所』しか見てないので説得力がなかったり…これを機に見るか~ 雲の向こうはちょっとだいぶよくわかんなかったけど、ほしのこえは当時ものすごく刺さって30分間でびっくりするほど泣いた記憶が今も根強い…完全にどうでもいい話だけど当時あの、アビスに…TOAにどっぷりだったころで、ほしのこえの主人公は鈴木千尋で…はい はい……ここにいるよ(沈痛な面持ち) 今見てもあんなに泣けるだろうか…
君の名は。はそこまででもなかったと思うけど、やっぱほしのこえのインパクトが強くて新海作品というとセカイ系なイメージがあって、そういうの最近触れてなかったから新鮮で懐かしかった ゼロ年代のああいう空気の中で人格形成された世代なので良くも悪くもやっぱり逃れられない引力があるというか…直接触れた作品は大してなかったりするんですけども セカイ系って単語自体には思うところいろいろあるけど、愛憎入り乱れつつもやっぱ無意識レベルで好きなんだなあと思わされたわ…黒歴史だとしても忘れてはいかんなあ というスーパー個人的な述懐

話題作といえばシンゴジラも結局観てなくて気になる エヴァまったくわからない(これもいい加減どうにかしたい)人でも観とくほうがいいのだろうか 基本ライビュ以外で映画館に行く習慣がないもんで…いかんなあ 聲の形は絶対観るぞー!ぱぴこ監督~!!キンプリの続編も今から楽しみです
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